指揮官インタビュー第五回:Momo Haru(Mana)
「わたしを信じてついてきてください!」「逃げられる位置取りを!」
初心者向け指揮官インタビュー第五回目となったが、今回はManaDC(Masamune)黒渦団に所属するMomo Haru氏にお答えいただいた。
Momo氏の指揮は隠れたり、気づかれないよう移動をしたり、不意を突いて攻撃したりとバラエティーに富んだ内容だ。初めて指揮を見るときは面食らうかもしれないが、着いていくうちに彼の意図通りの流れになっているのに気づくことになるだろう。
今回のインタビューでは主に全体的な考え方、立ち回り方について伺った。参戦する24人全員を信頼し戦う気持ちの大本を多少感じ取ることができたのではないか。
以下略語、制圧=外縁遺跡群(制圧戦)、シルロ=シールロック(争奪戦)、FOG・氷=フィールド・オブ・グローリー(砕氷戦)、OP=アウトポスト、スタート地点。
Momo氏のロドスト日記では、本稿の内容をより詳しく説明されているので
そちらもご覧になっていただきたい。>リンク<
───では本日のインタビュー開始させていただきます、よろしくお願いします
「宜しくお願いします!緊張するー!」
───気軽、気楽にお受けくださって大丈夫です!w
「なんでも聞いてくださいまし(*ノωノ)」
───では…先日はPTに参加させていただきありがとうございました!
「こちらこそありがとうございました!」
───DPSにも立ち位置を促していてあれはいいなと…なかなか前に出ない場合がありますからねえ
「ですですw、DPSの立ち位置まで指定して野良ちゃんを疑似固定っぽい動きにするようにしてます~」
───皆で参加している感覚がありました。楽しかった…
「そこを一番私が大事にしているところで、3アライアンス皆て協力して戦うことを意識して指揮してます」
───おお…ではまた後でじっくり伺おう。
───まずは、ももはるさんご自身のお話をちょっと伺わせてください!
「なんなりと!」
───14のPvPは、いつごろから参加されていたのでしょうか?
「シールロックが実装されて少したったくらいです」
───シールロック!なるほど…ちなみに、指揮をされ始めたのはいつごろからでしょうか
「えっと……ソロで1000試合くらいしてからだったと記憶しています」
───経験を積まれてからですね。基本的にソロで参加されていたんでしょうか?
「初めはPvEの合間合間にソロで参加してました~」
───なるほど…それで、1000戦されたくらいから、指揮を始められて。するにあたって、参考にされた方などがいらっしゃいましたか?
「1000試合するちょっと前くらいから、ソロに限界を感じ初めて、当時、サーバー内限定でしたがPT募集でシルロ行く人を募って参加してみようと募集したんですが……結局集まったのは一人だけで。」
───あら…PvPの募集は珍しかったのもあったのでしょうか
「ただ、その募集を見てた既存の黒渦LSの方にLS誘って頂いて、そこからはちょいちょいPT行くことが増えてきたのですが、そこのLS内に指揮される方がいて。その方を最初は参考にしてました」
───なるほど。身近にいらっしゃった方を参考にされたんですね。
「ですね~。いろいろアドバイス貰いながらやってました~」
───指揮練習期間があったわけですねえ。
───ではちょっと話を変えて…制圧、シールロック、氷と、今は隔日でルールが変更されていますが、その中で一番お好きなシステムはどれになりますか?
「シールロックです!」
───人気高いな!理由を伺っていいでしょうか?
「はい!一番の理由は自由度の高さだと思っています。基本的にルール的なギミックはリスを触るだけでイイので。あとは戦闘に集中できるので、指揮でいろんな攻め方ができるので好きです」
───なるほど…確かに、ももはるさんの指揮は面白い移動を挟まれるような感じがしました
「セオリーを逆手に取ったり、隠れたり色々やりますw」
───参加していて楽しいですね!ちなみに、制圧でも指揮ないし、アラチャをされていますか?
「制圧は指揮してないです。私の経験自体が少ないので……」
───しばらくシャキりませんでしたからねえ…
───氷とシールロック、ももはるさんが指揮をされるときに、それぞれのルールでの、気を付ける差異はありますか?シルロではこれだけど、氷はこれ、みたいな…
「んー……どのルールでも序盤はキル稼いで高揚つけることを意識してるくらいですかね~差異はないですね!」
───なるほど…序盤で後半の準備をする、というような
「氷の方が特にその重要度が高いので、氷の方がキル多めの指揮にはなってるかもですw」
───氷のキルの得点は他の二倍ですからね!
「ですね!最後は拠点での追加点より、キルで押し込んだ方が圧倒的に勝ちやすいので。」
───ありがとうございます。ではもしこれから初心者さんが氷やシルロで指揮をされる、というときに何かアドバイスや、こうしたらいいのでは?というようなことはありますか?
「えーっと、伝えたいことが山ほどあるのですが、何から話そうかな……私が指揮するうえで、意識してるのが 1、戦闘力。2、時間。3、地形」
───ふむふむ
「この3つを状況に合わせて対応していきます。
まず戦闘力についてですが…これは、自国と他国の力関係を把握することです。基本はセオリー通り進軍するのですが、3国それぞれの戦闘力ランキングみたいなのを付けて、圧倒的に武力の高い国があるときは順位関係なくそこを挟みに行って、自由にさせないようにします」
───後半のキル上りに備えてですね
「次に「時間」についててですが……これは時間の使い方です。
自国の戦闘力が高ければ、攻める時間を増やしますし、逆に一番弱い場合はリスや氷といったルールのギミックに沿った得点源を重視するようにします。あとは、FLはどのルールでも「後出しジャンケン」が強いので、敵の動きを見てから動く「待つ時間」も大事です。」
───あんまり好戦的だと、敵を釣ってきちゃったりして、結局押されることもあったりするのですよね…
「自国の戦闘力が弱いときは、たとえ相手を挟めるときでも、第3国が攻め始めてから、自国が背中からキルするようにしてます。それが戦闘力の高い国を攻める時は尚更。」
───返り討ちもありますしね…それに地形も関わってきそうだ
「そうなんですw次に「地形」についてですが、簡単に言うと、有利な地形で戦いましょうってことなんです」
───ふうむ
「その有利な地形というのは、高台であったり、挟撃に備えて逃げられる方向が2つ以上ある場所。」
───「挟撃に備えて逃げられる方向が2つ以上ある場所」これは具体的なポイントだ!
「あとは、「壁」になるものがある場所。攻撃を受けても壁に隠れることで、敵の射線を切れるので。」
───そういった、細かい場所指定がももはるさんの指揮の醍醐味ですね
「細かすぎて参加者には申し訳ないくらいですw
あと、時間と地形の組み合わせ。例えばシルロで、1位の敵が洞窟の北西や南西の高台に籠ってるのに自国が一番戦闘力が弱いときは、第3国が攻めて、1位の国の意識がそちらい向いてから一気に攻めあがる……とか」
───高台も48人なら攻め落とせる!ですね
「あとはこれは企業秘密になる部分もあるのではっきり言えませんが……指揮する方は、MAPの隅々までよ~~~く見ることをオススメします」
───ふむ…
「高いところからの落下ダメージもちょっと移動するだけで、落下ダメージを大幅に減らせる場所が、たくさんあります」
───利用できる地形をどんどん探していけ!ということですね
「戦闘力で負けるときは、地形を上手く使いこなすことで、その差を多少縮められるので!」
───面白いなあ…ありがとうございます
「指揮やってみたいけど、なかなか勇気が出ないって方は、できることからはじめれば良いと思います。挟撃注意や、撤退指示、〇〇攻めましょうとか、最初から最後までいきなり全部やろうとすると頭パンクすると思うので。」
───そうですね…
「ここなら私でもわかる!ってところからやっていけばいいのかなと!」
───ソロ参戦と、PT参戦と歩みの差が出てしまいかねないので、野良の方にも立ち位置を示してくださる指揮は助かるなあと思います
「FLってせっかく味方に24人もいるので、皆で協力し合って戦った方が楽しいですからね」
───そういう指揮を出されるようになったのは、いつ頃からでしょうか?またそのきっかけがありましたら…
「もともと私の指揮のモットーが、「初めて来た人でもわかる指揮」を心がけてました。今みたいに、各ロールごとの立ち位置まで細かく指示だすようになったのは、ごくごく最近ですね。スキルが簡略化されたくらいかな?」
───紅蓮から、ですかね
「そうですね~。昔は慣れないうちはスキル回しに忙しくて、自国の立ち位置なんて見れない人の方が多かったと思います。
スキルが簡略化されて、スキル回しより立ち位置での差で戦闘力の差がでるようになりましたし、自国の立ち位置を見れる人が増えてきたかな?ってのもあって、細かく指示するようになりました。」
───ちなみに、指揮(指示マクロ)は現在いくつくらい使われていますか?
「えーっと指示マクロは……私はパッドでプレイしてるので、スキルとか戦闘関係が合わせて16個、あとは全部指揮マクロで埋まってるので……16個×7で……112?」
───?!!?すごく…ある!!!!
「私のマクロ欄200個はすべてPvP関係のマクロで埋まってますw私はVCしないので、指示マクロででしか意思を伝えられないので、おのずと増えていきましたw」
───結構びっくりしましたww
───では「初心者さんに向けて一言」を、よろしくお願いします!
「指揮するのってプレッシャーですし、味方から暴言吐かれることもあります。
それでも「指揮の力で勝てた!」って試合を経験すると、指揮の魅力から離れられなくなると思うので、是非、めげずに指揮を続けて(または挑戦して)ほしいなぁーと思います」
───ありがとうございました!
「こちらこそありがとうございました!」
───では…次は戦場で!
(2018/7/27)
初めまして。
フレに教えられて最近このサイトを知りました。
指揮者・軍師をこんな風にクローズアップしたものは無かったので、毎回楽しみに読んでます。
次のインタビューも待ってます!
どうかエレメンタルにも来てくださいー!
コメントありがとうございました。エレメンタルの方はひとかた掲載予定です。